【本格水冷】RTX3080を水冷化する手順を詳しく解説!アクティブバックプレートも採用!

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どうも、はむきち(@hamtechham)です。

本格水冷PC、なんとか組み上がりました・・・何一つうまくいかず心折れそうでした・・・

その中でも、今回はZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 AMP Holoの水冷化について紹介します。

これからRTX3080の水冷化に挑戦する方の参考になれば嬉しいです。

水冷PC全体の構成はこちらにまとめてます。

【2022年】なるべく妥協しない本格水冷ゲーミングPCを作る!パーツ紹介編

グラボの値段も結構下がってきましたが、円安による値上がりが今後予想されます。水冷するしないはともかく、今はPC組むには比較的いい時期なんじゃないかと思ってます。

なぜ水冷化するの?理由は?

とにかく静かに冷やしたいから。これに尽きます。

4Kでゲームするとすぐにファンが爆速になり、コア温度も80℃近くまで上昇。

マイニング時にはファン爆速でないとパフォーマンスが出ない。

でもファンを回すととにかくうるさい。

GPUの温度を下げ、静音化したいというのが大きな動機となります。

また、RTX3080以上のモデルの場合、GDDR6Xメモリがとんでもない熱を出すことで知られています。

マイニングするとサーマルスロットリングを起こす110℃まで簡単に到達してしまうため、ファン速度を100%近くに引き上げるくらいしか対策がありません。

水冷化の魅力の一つに「魅せるPC」みたいなことが言われていますが、見た目は正直二の次と思っています。

そもそもPCは机の下に置いているし、誰かに見せるわけでもないし・・・

MEMO

GDDR6Xメモリの熱対策として、サーマルパッドを交換するという手もあります。私も試してみましたが、マイニング時にファン85%固定でメモリ温度を110℃張り付き⇨100℃前後まで下げることができました。
ファンの騒音は変わりませんが、水冷化はハードルが高い・・・という方は試してみることをお勧めします。
ただし分解が必要となるため、メーカーによっては保証対象外になります。ZOTAC製グラボは封印シールがなく、分解しても元通りに戻せれば保証を受けられます。

水冷化パーツ紹介!パーツの購入先は?

EKWB社の「EK-Quantum Vector Trinity RTX 3080/3090」シリーズです。

使用しているグラフィックボードによって対応する水枕は変わります。EKWB社の場合、商品ページの「Is my PC compatible?(自分のPCと互換性があるか)」ボタンを押すと、対応するパーツが表示されます。

間違えると買い直しとなってしまうので、自分のパーツに合ったものであることを何度も確認してから購入するようにしましょう。

GPU水枕:EK-Quantum Vector Trinity RTX 3080/3090 D-RGB – Nickel + Plexi

使用しているグラフィックボードによって対応する水枕は変わります。EKWB社の場合、商品ページの「Is my PC compatible?(自分のPCと互換性があるか)」ボタンを押すと、対応するパーツが表示されます。

間違えると買い直しとなってしまうので、自分のパーツに合ったものであることを何度も確認してから購入するようにしましょう。

※商品ページより引用

GPUバックプレート:EK-Quantum Vector Trinity RTX 3080/3090 Active Backplate D-RGB – Plexi

アクティブバックプレートという、裏側も水冷化できるものを選んでいます。

自分が調べた範囲だと通常のバックプレートを選定している人が多かったです。しかし、RTX3080以上特有のGDDR6Xメモリーの爆熱っぷりをを少しでも下げられればと思い、試しに選んでみました。

価格的には100USDほどの差があるため、予算に合わせて通常のバックプレートを選ぶのでも良いと思います。

※商品ページより引用

購入先ですが、今回はaquatuningで購入しました。いろいろまとめて購入したので、送料や関税含めても一番安かったです。

円安傾向ということもあり、日本円で購入できたのも良いポイントでした。注文後約1週間で到着。

日本だとCooling Labでの購入が良さそうです。午前中に注文・入金すれば、最短で翌日に到着します。

送料掛かってしまうのでなるべくまとめて買いましょう。とはいえ、どうしても想定外の事態が発生する、最初から全部買おうとするのはかなり難しいと思いました。

水冷化の手順!

EKWB社のパーツには、マニュアルが同梱されていませんでした。

その代わりにQRコードが貼ってあり、そこからPDFをダウンロードして参照してね、というスタイルです。

商品ページのInstallation Manualリンクからも参照できるため、疑問点があれば購入前に確認しておくことをお勧めします。

以降の図については、EKWBのマニュアルからの引用となります。

バックプレートの取り外し

バックプレートのネジを外し、クーラーを取り外します。

グリスやサーマルパッドが密着していてかなり固いので注意です。ゆっくり、でも力を入れてこじ開ける必要があります。

開けたら、無水エタノールなどでグリスを拭き取りましょう。

取り外すとこんな感じ。サーマルパッドは一回貼り替えたので製品標準のものとは異なります。

コネクターは写真上部の2つだけ外しておきます。外しにくいですが断線しないように注意。

I/Oパネルの取り外し

指定のネジを外して、I/Oパネルを外します。これは簡単。

パネルは後で使うのでしまわずに取っておきましょう。

バックプレートの取り外し

ネジを外して、フレームとバックプレートを取り外します。

フレームを外すとこんな感じ。

バックプレートを外すにはコネクターを外す必要があります。気合いで外します。私の場合、全然抜けなくて30分くらい掛かりました。

こんな感じで線がバックプレートにつながっています。これを外す必要があります。

なんとか外せた。

サーマルパッドの貼り付け

同梱されているサーマルパッドを、マニュアルの通りに貼り付けます。

私の使っているAMP Holoとちょっと基盤の配置が異なっていたのですが、おそらくこんな感じだろうということで貼りました。

ついでにグリスも塗りました。同梱されているのはEK社の「EK-TIM Ectotherm」というグリスでした。

熱伝導率8.5W/mkということなのでそのまま使用。かなり柔らかいグリスで出しすぎました。

こだわりのグリスがあればそれでいいと思います。

同梱のものを使用する場合、表側のシールがめちゃくちゃ剥しにくかったです。ピンセットとかあるとよかったかも。

ちなみに、サーマルパッドをThermalright社のものに変えることもできます。

ただ、

EKWB社曰く、水枕とバックプレートで挟んだ時に適度に潰れるように、同梱のサーマルパッドは柔らかめに作られているそうです。他社のものを使うときちんと水枕がきちんと閉まらなくなる可能性があるようです。

同梱のものを使ってもかなりギリギリだったため、他社製のものを使う際には少し薄めのものを使用するなど気を使う必要がありそうです。

水枕の取り付け

水枕を取り付けて、ネジ止めします。

マニュアルでは10箇所止める必要があると記載がありますが、この後アクティブバックプレートを取り付けるため、赤丸の6箇所のみにとどめておきます。

水路の出入り口部分(ターミナル)の取り外し

ここからアクティブバックプレートの取り付けに入ります。

まずは付属の六角レンチで水路の出入り口部分を取り外します。簡単です。

サーマルパッドの取り付け

マニュアルの記載に沿ってサーマルパッドを取り付けます。場所によって必要な厚みが異なるため注意してください。

マニュアルだとサーマルパッドが1mmが3枚、1.5mmが1枚、2.0mmが3枚入っていると書いてあったのですが、実際にはそれぞれ3枚、1枚、2枚でした・・・

まあ足りたのでヨシ!としますがサポートへ問い合わせて送ってもらうのも面倒だしもやもや。

実際に貼るとこんな感じ。

サーマルメタルプレートの取り外し

サーマルメタルプレートなるものを取り外します。

六角レンチで外すだけなので簡単です。この部分ですね。

アクティブバックプレートの取り付け

アクティブバックプレートを取り付け、ネジ止めします。I/Oパネルも忘れずに付けておきます。

ここはグラボ基盤をガッチリ挟み込む作りになっているようで、一箇所ずつ、少しずつ締めないと一箇所だけ浮いてしまいます。

また、しっかりネジ止めし、挟み込まれていないと以下の六角ネジの穴に入りません。先ほど他社製のサーマルパッドを使うと・・・と書いたのはここがかなり厳しくなりそうな気がしたためです。

この部分ですね。

これで水枕の取り付けは完了です。私はテレビ見ながらで4時間くらいかかりました。手先が器用な人ならもっと早くできると思います。

水路について

水枕には3つの穴がありますが、使用できるのは上下のこの部分となります。上がイン、下がアウトとしています。

マニュアルには「どの穴もイン/アウトとして使える」とあったので当初は上の二つの穴を使用していました。しかし、そうするとバックプレート側への水流がなくなり、グラボが全く冷えない状態となってしまいました。

水枕の作りからして上から入り、下へ抜ける形が一番自然かと思います。マニュアル通りに変更したところ、思った通りに冷えるようになりました。

なお、フィッティングはEK社のものを念の為使用しています。他社製のものを使う際には差し込む部分の長さが5mm以下である必要があるようです。

取り付け!

泣きそうになりながら配管しました。

下がソフトチューブなのは、時間と気力がなくて二回曲げしたくなかったからです。

水冷化した効果は?温度は下がる?

ここまで下がるのか・・・という期待以上の下がりっぷりでした。

RTX3080のマイニングに最適なオーバークロック設定を実施した上でGMinerによるマイニングを実施したところ、なんとメモリ温度が70℃台まで下がりました

ハッシュレートも95MH/sから100MH/sへ微増。

GMinerを30分程度回したときのステータス情報。コアが42℃、メモリ74℃と冷え冷え。

それでいて今まで轟音だったグラボのファンはラジエーターを冷やす120mmファン x 5を50%程度で回せば良くなり、信じられないほど静かになりました。

本当に大丈夫なの?と心配になるくらいに。

FFXVベンチ回したりもしたので、詳細は今後追記していきたいと思います。

まとめ

正直めちゃくちゃ大変でしたが、その分良い結果が得られたので少しは報われたかなと思います。

これから水冷PCを組んでみたい誰かの参考になれば嬉しいです。

水冷はロマン、お金が掛かる、空冷や簡易水冷で十分、など色々言う人がいますが、水冷化を実際に経験したからこそ言えます。

全て本当です。

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